想いが重なるということ、愛情が深くなるということ

今でも覚えてるよ

初めて君に会った日のことを

 

パパとママに連れられやってきて、一緒に人形遊びをしたね

人形が気に入った君は、帰りたくないと駄々をこねてご両親を困らせていたっけ

 

登園初日

ママが行ってしまうと君は大泣き

次の日も、次の日も、ずっと泣いていたね

あくる日、とうとうママも辛くて泣きながらバイバイしていたよ

先生はそんな君と君のママの気持ちが痛いほどわかるから、君が泣きやむまでずっと一緒にいようと思ったよ

 

パパも心配して仕事中に君の様子を尋ねてきたよ

先生は君だけじゃなくて、君のママやパパにも安心してほしいって、いつもいつも思ってた

 

だからずっと君と一緒に過ごしたよ

朝も昼も夜も、君がさみしくないように、君が笑顔になるように

そうなったら君のママもパパも嬉しいから

 

朝のママとのお別れの時、泣きながらだけど、行ってらっしゃい!ができたね

ママ、ファイティン!もできたね

先生、本当は君に一番、ファイティン!って言っていたんだよ

 

頑張れ

頑張れ

 

ママもパパも君と一緒に頑張ってる

先生は君が安心するまでずっと一緒にいるから

ファイティン!

 

朝、パパと一緒に持ってきた石

パパとママと一緒に拾った石

お昼寝の時もずっと握りしめていたね

きっとこの石は君のお守りなんだと思ったよ

君が頑張るためのお守り

だから君と一緒にお散歩に行った時、先生も石を拾ったよ

君のお守りになったらいいなと思って

 

朝、抱きしめて離さなかったコキンちゃんのぬいぐるみ

先生と一緒にコキンちゃんの歌を歌いながらパパとママのお迎えを待ったね

 

いつのまにか泣かなくなった朝

ママとパパに行ってらっしゃい!ファイティン!したら、楽しく遊べるようになったね

お昼寝はまだ抱っこだけど、ぐっすり眠れるようになった

先生が抱っこした途端、スヤスヤ眠る君が愛おしくて仕方がなかったよ

 

君が安心して過ごせる場所になるために

嫌な思い出にならないように

笑顔と笑い声だけが残るように

先生はそれだけを考えていたよ